7 Nov 2005
明日、初めての誕生日を迎えるしずくです。
こうやって元気になり、すくすくと成長できているのも
病院のI先生、看護士さん、療育センターのT先生・M先生、PTのM先生、
そして、しずくの成長を見守ってくれている
おじいちゃん、おばあちゃん、じいじ、ばあば、
たくさんの人のおかげだと思います。
しずくの写真はすでに4千枚を超えました。
毎日一緒にいるmamaはその成長ぶりに気づかない時がありますが、
生まれたてのころの写真を見てみると、
大きくなったんだなぁ~と胸がいっぱいになります。
生後6日目のしずくです。
しずくの誕生について書いてみたいと思います。
ちょっと長くなるけど・・・
出産
順調な妊娠生活を終え、里帰り出産のため実家に帰っていました。
mamaは助産院での出産を望んでいました。
自然な形でしずくに出会いたかったから。
39週に入った日ちょうど日曜で遠く離れて仕事してるpapaが実家に帰ってくるには都合のいい日でした。
今考えるときっとしずくはpapaを呼んでいたんだと思います。
夜7時ごろだんだん陣痛らしきものがきました。
やっと出産という期待と、これからちゃんと産めるかという不安でいっぱいでした。
だんだんと陣痛の間隔が20分から10分間隔になってきて、おしるしがあり、そろそろ助産院に電話しました。
まだまだ余裕があったころ、papaが実家に到着。
ちょっとトイレに行って、出血してないかもう一度確認してから助産院に向かおうかと思い立ち上がると、ガクンと目の前が暗くなりました。貧血状態です。
それから、寒くて寒くて痛くて痛くて・・・きっとこの時おなかの中で出血が始まっていたんだろうけど、初めての出産だったので、これが陣痛だと思っていました。
papaの車で助産院に向かい、早速お腹の心音を聞いてもらうことに。
その時も寒くて、背中が痛くて・・・。
そして、お腹のしずくもきっと辛かったと思います。
助産師さんの顔色が変わりました。
「心音がおかしい・・・」
「赤ちゃんが元気ないみたい」
ちょっと様子を見ていましたが、助産師さんの勧めで市立病院に行くことなりました。この時の助産師さんの判断がなかったら、きっとmamaもしずくもいなくなっていたかもしれません。
市立病院には助産師さんも一緒についてきてくれて、看護士さんに事情を説明してくれていました。
すでにmamaは立つことができず、病院の入り口から車椅子での移動になりました。
産婦人科の診察室に入り、エコー検査が始まりました。
産婦人科の先生は胎盤剥離と気づくまで時間がかかったようです。
mamaは背中が痛くて、お腹のエコーが辛くて仰向けになっていられませんでした。
「横向いていいですか」って必死で言いましたが、先生は「もうちょっと冷静になれないかな」って・・・きっと初めてのお産でパニクッてる妊婦だと思ったんでしょう。
結局産婦人科の医長が来て、緊急の帝王切開になりました。
その時papaが言われたのは
「母子共に危険な状態。」
「赤ちゃんの生命がたもてたとしても、脳への後遺症は避けがたい。」
など・・・papaは必死で一人で受け止めていたと思います。
mamaは手術台の上に上がり、手術を待ちました。
麻酔が効いてきて、お腹が切られるのがわかります。
しばらくすると、お腹からしずくが取り出されました。
夜中3時のことです。
しずくは赤ちゃん用の台に乗せられ、処置されました。
紫色だったしずくはバチバチ叩かれていました。
mamaはしずくの顔は見せてもらえませんでした。
足とおしりの部分しか見れず、泣き声は聞こえませんでした。
看護師さんが「女の子よ」と言ってくれました。
麻酔科の先生が「ちょっと眠りましょう」と言って全身に麻酔が効いてきました。
その後数日間しずくの顔を見れないなんてmamaは思っていませんでした。
NICU
朝になりしずくだけNICUのある県立病院に転送されることになりました。
病室の廊下を保育器に入ったしずくが通ったそうですが、mamaは病室のベッドで身動きがとれず、しずくを見送ることもできませんでした。
それからしずくは2ヶ月近く入院することになりました。
papaとおじいちゃんおばあちゃんがしずくについて、一緒に行ってくれました。
papaは前日からmamaに付き合っていたので全然寝てませんでした。
でも全然眠くなかったそうです。
NICUに入院して3日後、しずくの容態が悪化・・・
おしっこが出ないという腎臓の機能低下です。
急遽papaが病院に呼ばれ、手術の説明を受け、手術することに。
腹膜透析です。
この時点では将来腎臓移植も考えなくてはとpapaは思ったそうです。
しかし、しずくはとっても強い子。
透析しなくてもいいぐらい腎臓が回復しました。
mamaは毎日母乳を冷凍させてしずくのもとに運んでもらいました。
その時のmamaにはそれしかできませんでした。
mamaは外出許可をもらって初めてしずくに会いに行きました。
その時初めてしずくを抱っこできました。
GCU
mamaは1ヶ月半の入院生活を終え、次の日から毎日のようにGCUに通いました。
2時から4時までの面会時間めいいっぱいしずくの側にいました。
ミルクを飲ませたり、オムツを替えたり。
そして、12月24日・・・クリスマスイヴの日には一般病棟に母子入院して退院の準備をすることになりました。初めて家族3人で過ごせました。
1月4日試験外泊を終え、正式に退院することができ、しずくは私たち家族のもとに帰ってきてくれました。
そして今・・・
たくさんのことを教えてくれているしずく。
笑うことも、ミルクを飲むことも、食べ物を食べることも当たり前じゃないんだね。
すごいことなんだね。
しずくのおかげで、papaとmama、そしてみんなが本当の家族になれた気がします。
生まれてきてくれてありがとう。
そして、これからもずっと一緒にいようね。
コメント
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しずくちゃん、本当に大きくなったね。写真見てもそう思うし、生まれてきてからのしずくちゃんの様子を伺っていても、そう思うよ。
ママ、本当に辛かったよね。なんだか、私と似ていてあの頃の自分を思い出しました。本当に、私たち母親にできることは、母乳を搾乳して、凍らせて持っていくことでしたよね。実は、その作業も大変だし、辛かった。でも、甘えたことは言ってられなかった。子供が一番辛い想いをしているって思っていたから。あ~、なんだか、涙出てきたよ・・・。
しずくちゃんの誕生日は、しずくちゃんの成長をお祝いする日でもあるけど、ママやパパも頑張ってきたね!っていう家族のお祝いの日でもあるね!
キラリーン(@ ^ ^)/。・:*:・°’★,。・:*:・°’☆ Congratulations!・:*:・°
しずくちゃんの生まれてからのこと・・・・。
読んでて、本当にすごいって思ったよ。
ママとパパとしずくちゃんだからこそ、こうして一才を一緒に迎えることが出来たんだね。
おめでとう。
私も、なつめの一歳の誕生日のとき思い出したよ。
胸がじ~んときて、胸一杯になって・・・・。
抱きしめたんだよねぇ・・・・。(*’‐’*) ウフフフ♪
こうして抱きしめて一緒に過ごすことが出来るなんて本当に幸せだと思ったよ~~~。
しずくちゃんの誕生のお話を読んで、なんだか2年半前を
思い出しちゃったよ。
おしるしかと思った出血が止まらなくって、どんどんどんどん
本当にこれでもかって位出血して突然目の前が真っ暗になって・・・
同じ思いをしたんだよね。きっと・・・
うちのパパも「母子とも危険」「子供は難しい・・」と言われて
「とにかく命だけは!」って必死でお願いしたんだと、先日
ポロっと話してくれました。
しずくちゃんもママもパパも1年間、本当に頑張ったよね
この1年、本当にお疲れ様でした。
次の1年はもっともっといい年になるはずだよ!
ケーキだって来年はペロリって食べちゃうよ(^^)
本当におめでとう!
しずくちゃん、1歳のお誕生日 おめでとうございます。
そして、パパママ、周りのご家族達にとって、思ってもいない1年だった事でしょう。
でも、今、こうして家族である事に幸せを噛み締めている しずくちゃん一家、たった1年とはいえ、素晴らしい家族だと思います。
これからも たくさんの幸せを見つけながら 歩んで行って下さいね。
2才の時は、どんなレディになってるかな?楽しみです♪
Happy♪(* ̄ー ̄)ノ”iiii Birthday♪
しずくちゃん、お誕生日おめでとう~
しずくママ、一年間、いろいろな事があったね!
しずくちゃんも、ママもこの一年間、本当に頑張ったね!
なんだか読んでいて、涙が出てきちゃいました。
これからも、みんなで一緒に頑張っていこうね\(~o~)/
ひなたママへ
お祝いありがとう!
ひなたママも辛い思いしたんだよね・・・でもちゃんと我が子は成長してくれてるね。
ひなた君の誕生日も盛大にお祝いしようね(^^)/
ひまあずさんへ
お祝いありがとう!
ほんとに抱きしめて一緒に過ごすことが出来るなんて、
なんて素敵なことなんでしょうね。
生かされた命大切にしていこうと思います。
たけやママへ
お祝いありがとうございます!
たけやママも同じ思いしてきたんだよね。
それに、パパさん・・・うちのパパと同じ思いされたんですね。誕生日を祝える幸せ・・・ほんとうに嬉しい限りです。
来年にはペロッとケーキ食べて欲しいな・・・大きなケーキ買っちゃうぞ!
mayさんへ
お祝いありがとうございます。
短かった1年・・・でも長かったかな・・・
少しずつ素敵な家族になれるようにがんばります!
mayさんとRYO君とちちさんめざして!!
anriさんへ
お祝いありがとうございます。
たくさんのママさんと出会えたこともしずくのおかげです。
こうやって、今の私の支えになってます。
誕生日が祝える幸せ・・・ありがたいです。
これからもゆっくり頑張っていきますよ~(^^)/
読ませてもらいました・・・
同じ境遇に絶句です
私は自分が一番不幸だと思ってました。
なんだか、私もしずくママも処置の時間の差ですもんね。
どっちもどっちかの立場になりえた。
でも、どっちがよかったとか、言えないですよね。
しずくちゃんママの頭の中や今までのご苦労を考えると簡単には言えませんし。
しずくちゃんママの日記には、新生児仮死のとこからはいってきました。あの本は、私もすぐに買って、一気に読んでしまいました。
なんだか、まとまりのない文章ですが、出会えたことに感謝です。また遊びにきます。
コメントもありがとうございました。
はるにゃーママへ
こちらこそ、読んで頂いてうれしいです。
ありがとう。
普通に出産して普通に子育てするものだと思っていましたよね・・・
今の状況を考えもしなかったですよね・・・
「新生児重症仮死」の本、私もばーーと一気に読んでしまいましたよ。
重なることが多くて泣きながら読みました。
私もはるにゃーママに出会えてうれしいですよ。
こらからもよろしくお願いしますね~